加 波 地 区
乙栗子(おとぐるす)、加波(かば)、桑原(くわばら)、月出(つきで)の四字で加波小学校があったので加波地区と呼んでいます。昭和51年に波瀬小学校に吸収統合され、波瀬小学校となりました。乙栗子は、波瀬内で田畑面積が一番多く、農業が中心です。加波は、お茶の生産が多い地区です。
この2つの集落は、櫛田川と国道166号線をはさんで点在しています。月出、桑原は、櫛田川の支流月出川に沿って点在する集落で、三峰山、中央構造の露頭をはっきり確認することができます。
■月出の中央構造線
平成14年12月19日(国指定天然記念物)
・位置:三重県松阪市飯高町月出ワサビ谷
・露頭規模:高さ約80m、幅約50m、勾配38.5°
大断層である中央構造線は、強い変形作用を受けているため、岩石がもろくなり、風化削剥を受けやすく、「露頭」として確認されている場所は貴重です。月出露頭は、規模が極めて大きく、中央構造線の断層を境に西南日本内帯の領家帯と外帯の三波川帯が直接に、しかも鮮明に接しているのを観察できます。学術的に大変貴重な場所です。
■三峰山(みうねやま)
奈良、三重県境の三峰山は、3つのコブからなっており、昔は三畝山と呼ばれていました。山頂からは、室生火山群の大洞山、倶留尊山、かぶと岳、よろい岳が展望できます。
霧氷とススキの八丁平のコラボレーションは素晴らしいです!
■シロヤシオ
シロヤシオは、三峰山や高見山など1,000m級の山に自生しており、純白の花は5月の中旬から末が見ごろです。
また、シロヤシオは敬宮愛子さまの印の花として、一躍有名になった花です。
■乙栗子橋
・飯高町乙栗子801-3
・全幅2.8m、橋長46m(ラーメン橋)
・面積147.2㎡、最大支間長20m、径間数2、
ラーメン構造
長さ46mの乙栗子橋は、最大20mの2連の橋で、単純ラーメン構造の最大スパンです。変断面橋ならではの美しいアーチを見ることができます。
■クロガネモチ(作神社の神木)
・飯高町加波
モチノキの仲間でもモチノキより葉が小さいものになります。
背が高く、葉が黒っぽい色をしていて、葉に光沢があり葉脈が目立たなく扁平であります。木としては珍しいものではないが、測定が不可能な程の樹齢です。
■タラヨウ(ハガキの木)
本光山 洞源寺の境内に「タラヨウ」の大木(別名:ハガキの木)があり、大きな葉の裏面を傷つけるとその部分が黒くなり、文字が書けます。
これを利用して子どもの手習いや戦国時代には武士が便りに利用したとも言われています。