美 滝 地 区

 木梶(きかじ)、栃谷(とちだに)、舟戸(ふなと)、落方(おちかた)を美滝地区と呼びます。

 櫛田川の源流は舟戸川だが、途中、木梶川,栃谷川の支流を集め、落方地内を東流して櫛田川となります。それぞれの支流の山あいにひっそりとした佇まいが集落を形成しています。  

 落方の舟戸口に一風変わった道標があります。「右かうや左いせ」と刻まれており、舟戸には、昔を偲ぶ街道に多くの石仏や五輪塔、両部曼荼羅があります。舟戸は、昔の大和と伊勢を結ぶ幹線道路であったが、昭和28年に木梶経由で高見峠に自動車道が開設されました。

 栃谷は落方から、森地域の青田(おおだ)方面に通る市道があり、栃谷川に沿って集落ができ、箸工場等で廃材を利用した産業も盛んであります。

■高見山

 奈良県境と接する波瀬地区では、一番高い山(1,249m)であります。

峠より1時間余りで山頂に着くことができます。

 一年を通して楽しむことができ、秋は紅葉、冬は霧氷(雪山)が楽しめます。夏山から霧氷までその表情の変化は見ものです。関西方面から沢山の人が訪れ

                ます。

 

■木梶の三滝

 白滝、女滝、不動滝の3つの滝を楽しむことができます。周遊コースも整備されており、山歩きと3つの滝を堪能できます。紅葉の時期は、写真スポットとして沢山の人が訪れます。

  

■高見トンネル

 延長(2,470m)の開通で峠越の時と比べ、車で30分以上の時間短縮となりました。トンネルの中で奈良県境の印があります。ぜひ、見つけてみてください!

 

■ブナの原生林

 木梶川上流に位置し、奈良県境、青田木屋谷川の上流と接する所に見事なブナ林があります。

 

■アマゴ養殖場

 栃谷地区、舟戸地区内の4ヶ所でアマゴの養殖がされており、やまびこ、山林舎で味わうことができます。

  波瀬のきれいな水で育った清流の女王アマゴをどうぞお召し上がり下さい!

 

■関西学院大学のクレソン畑

 遊休農地を利用し、平成23年よりクレソンを植え始めました。学生達の手づくりの畑、地元の指導員から指導を受けた畑です。是非、一度見に来てください!

 

  

■舟戸の石仏群

 舟戸という地名は、悪神や厄霊を追い払う“舟戸の神”を祀ったことから名付けたといわれています。これが旅をする人の安全を守る道祖神として信仰を集めました。 

 舟戸地区には、一光三尊の半円彫の石仏や石碑、道標が多くあります。

 

■五輪塔(伝:蘇我入鹿首塚)

・松阪市飯高町舟戸

・H3年9月27日(市指定)

 大化改新(645年)で大極殿において、中大兄皇子と中臣鎌足に暗殺された蘇我入鹿を祀ったものといわれています。上部から空風火水地を表す梵字が各四面に見ることができます。また、地輪には銘文を見ることができます。